2.1. 仮想サーバーインスタンス新環境移行手順

2.1.1. 移行概要

 ・本手順は、Smart Data Platform (SDPF) のJP5リージョンで稼働している仮想サーバーインスタンスを新環境へ移行することを目的とします。

 ・サポート終了し、SDPFでの新規販売が終了しているOSについては、新環境ではご利用できません。そのため、新環境で利用可能なOSへの切り替えが必要です。

 ・この手順書では、新環境で利用可能なOSへ移行するための手順を説明します。


2.1.2. 移行方針 / 構成パターン / 移行パターン

新環境への移行には、主に2つの方針があります。

お客さまのご利用状況に合わせて、いずれかを選択してください。

  1. 「インスタンスのリサイズ」および「ボリューム種別の変更」

     仮想サーバーインスタンスを旧環境から新環境へ移行するために、「インスタンスのリサイズ」によるフレーバーのシリーズ変更およびボリューム種別の変更を行う方針です。

    注釈

    本手順は、新環境で移行元と同じバージョンのOSが提供されていることが前提となります。

     新環境にて提供されていないOSの場合、本手順は利用できません。

     インスタンスのリサイズとは、仮想サーバーインスタンスを新環境へ移行するため、フレーバーのシリーズを変更することを指します。

      ※シリーズについては、以下リンクをご参照ください。

     サーバーインスタンス - サーバーインスタンス:コンピュートのサイズ

    例:仮想サーバーインスタンス(フレーバー:1CPU-4GB)のリサイズ

    リサイズ前

    リサイズ後

    シリーズ

    V1A

    V2B

    サイズ

    1CPU-4GB

    1CPU-4GB

    ※ボリューム種別の変更とは、ボリュームを新環境へ移行するために、ボリューム種別をType-Bへ変更することを指します。

    例:ボリューム種別の変更(種別:Type-A)

    種別変更前

    種別変更後

    ボリューム種別

    Type-A

    Type-B

  2. データ移行

     移行元のバックアップイメージを取得して、新環境のOSへデータを移行する方針です。

     本構成を取ることで、円滑に移行元から移行先にデータを展開することが可能です。

     一方で移行元に展開したミドルウェア、アプリケーションなどは移行先に新規にインストールする必要がございます。

     各OSで利用していた機能等に関しても同様に移行対応が必要となります。

     本手順では、データ移行に関する手順を紹介いたします。

     それ以外のミドルウェア、アプリケーション、各OSの機能の移行手順は、提供元のベンダーにお問合せください。

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2.1.3. 構成パターン別の移行方針

  1. OS標準構成(ミドルウェアを含まない)の場合

    各移行元のOSと移行先のOSの一覧は以下の通りです。

    移行元、移行先OSのメジャーバージョンが同じ、かつ新環境で提供されているOSの場合は、「インスタンスのリサイズ」および「ボリューム種別の変更」を推奨します。

    移行先のOSメジャーバージョンが異なる場合は、データ移行にて変更が可能です。

    OS標準構成 移行方針一覧

    移行元バージョン

    移行先バージョン

    移行方針

    Windows Server 2012R2

    Windows Server 2016*/2019/2022/2025

    データ移行

    ※Windows Server 2012R2では、インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更不可です。誤って実行した場合、OS起動不可となるため、ご注意ください。

    Windows Server 2016*

    Windows Server 2016*/2019/2022/2025

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2016)

    データ移行(2019/2022/2025)

    Windows Server 2019

    Windows Server 2019/2022/2025

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2019)

    データ移行(2022/2025)

    Windows Server 2022

    Windows Server 2022/2025

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2022)

    データ移行(2025)

    Red Hat Enterprise Linux 7 +ELS

    Red Hat Enterprise Linux 7 + ELS/8/9

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(7)

    データ移行(8/9)

    Red Hat Enterprise Linux 8

    Red Hat Enterprise Linux 8/9

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(8)

    データ移行(9)

    Red Hat Enterprise Linux 9

    Red Hat Enterprise Linux 9

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更

    Ubuntu / Rocky Linux / CentOS

    Ubuntu / Rocky Linux / CentOS

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更

    *Windows Server 2016については2027年1月12日にサポート終了します。

  2. SQL Serverを含むオフィシャルイメージテンプレートの場合

    各移行元のOSと移行先のOSの一覧は以下の通りです。

    SQL Server 移行方針一覧

    移行元バージョン

    移行先バージョン

    移行方針

    Windows Server 2012R2 + SQL Server 2014

    Windows Server 2019 + SQL Server 2019

    Windows Server 2022 + SQL Server 2022

    Windows Server 2025 + SQL Server 2025*

    データ移行

    ※Windows Server 2012R2では、インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更不可です。誤って実行した場合、OS起動不可となるため、ご注意ください。

    Windows Server 2016 + SQL Server 2016** / 2017

    Windows Server 2016 + SQL Server 2016**/2017**

    Windows Server 2019 + SQL Server 2019

    Windows Server 2022 + SQL Server 2022

    Windows Server 2025 + SQL Server 2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2016)

    データ移行(2019/2022/2025)

    Windows Server 2019 + SQL Server 2019

    Windows Server 2019 + SQL Server 2019

    Windows Server 2022 + SQL Server 2022

    Windows Server 2025 + SQL Server 2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2019)

    データ移行(2022/2025)

    Windows Server 2022 + SQL Server 2022

    Windows Server 2022 + SQL Server 2022

    Windows Server 2025 + SQL Server 2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更

    *Windows Server 2025 + SQL Server 2025は2026年8月に提供予定

    **Windows Server 2016 + SQL Server 2016については2026年7月14日にサポート終了します。

    ***Windows Server 2016 + SQL Server 2017については2027年1月12日にサポート終了します。

  3. RDSSALを含むオフィシャルイメージテンプレート

    各移行元のOSと移行先のOSの一覧は以下の通りです。

    RDSSAL 移行方針

    移行元バージョン

    移行先バージョン

    移行方針

    RDSSAL Windows Server 2012R2

    RDSSAL Windows Server 2019 / 2022 /2025*

    データ移行

    ※Windows Server 2012R2では、インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更不可です。誤って実行した場合、OS起動不可となるため、ご注意ください。

    RDSSAL Windows Server 2016**

    RDSSAL Windows Server 2016** / 2019 / 2022 /2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2016)

    データ移行(2019/2022/2025)

    RDSSAL Windows Server 2019

    RDSSAL Windows Server 2019 / 2022 /2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2019)

    データ移行(2022/2025)

    RDSSAL Windows Server 2022

    RDSSAL Windows Server 2022 / 2025*

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2022)

    データ移行(2025)

    *RDSSAL Windows Server 2025は2026年8月に提供予定

    **Windows Server 2016については2027年1月12日にサポート終了します。

  4. OracleDBを含むオフィシャルイメージテンプレート

    各移行元のOSと移行先のOSの一覧は以下の通りです。

    OracleDB 移行方針

    移行元バージョン

    移行先バージョン

    移行方針

    Windows Server 2012R2 +OracleDB-12.1 EE / SE2

    Windows Server 2016/2019/2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    データ移行

    ※Windows Server 2012R2では、インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更不可です。誤って実行した場合、OS起動不可となるため、ご注意ください。

    Windows Server 2016 +OracleDB-12.1 EE / SE2

    Windows Server 2016 +OracleDB-12.1 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更

    Windows Server 2016 +OracleDB-12.1 EE / SE2

    Windows Server 2016/2019/2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2016)+DBバージョンアップ

    データ移行(2019/2022)

    Windows Server 2016 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    Windows Server 2016/2019/2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2016)

    データ移行(2019/2022)

    Windows Server 2019 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    Windows Server 2019/2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2019)

    データ移行(2022)

    Windows Server 2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    Windows Server 2022 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(2022)

    Red Hat Enterprise Linux 7 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    Red Hat Enterprise Linux 7/8 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(7)

    データ移行(8)

    Red Hat Enterprise Linux 8 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    Red Hat Enterprise Linux 8 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    インスタンスのリサイズ&ボリューム種別の変更(7)

    データ移行(8)

    OracleLinux-7.1 +OracleDB-12.1 EE / SE2

    Red Hat Enterprise Linux 8 +OracleDB-19.3 EE / SE2

    データ移行


2.1.4. 前提条件および注意事項

・SDPF JP5リージョンにて仮想サーバーインスタンスメニューをご利用中であること。

・移行方針によって、以下の前提条件がございます。お客さま自身にて適切な移行方針を実施してください。

  1. 移行方針:「インスタンスのリサイズ」および「ボリューム種別の変更」

    ・新環境で移行元と同じバージョンのOSが提供されていること。

    ・移行元と移行先のOSバージョンが同一であること。

     ※Windows Server 2019の仮想サーバーインスタンスにアタッチされたボリュームに対し、「ボリューム種別の変更」を行った場合、処理完了後、稀にボリュームがオフライン状態になる事象が確認されています。事象発生時はオンライン化を実施して下さい。

     ⇒オンライン化手順:サーバマネージャの「ファイルサービスと記憶域サービス」->「ボリューム」->「ディスク」画面にて、該当のボリュームの上で右クリックし、「オンラインにする」を選択する。

  2. 「移行方針:データ移行」

    ・移行元に展開したミドルウェア、アプリケーションなどは移行先に新規にインストールする必要がありミドルウェア、アプリケーションなどの移行手順は、提供元のベンダーにお問合せすること。

    ・本手順では、データ移行にデータボリュームを利用します。

    ・バックアップおよびリストア作業に、Arcserve Unified Data Protectionを利用します。

    注釈

    ※ArcserveUDPをご利用時には、Arcserveライセンスの新規申込手続きをお願いします。

    手順については、以下チュートリアルをご参照ください。

    (URL:https://sdpf.ntt.com/services/docs/arcserve/tutorials/create3.html#arcserve-udp

    ・Oracle Databaseの移行には「Oracle Data Pump」を利用します。

    ・SQL Serverの移行には、「SQL Server Management Studio」および「sqlcmd」を利用します。

    注釈

    ※所要時間: 移行作業にかかる時間は、データの容量やネットワーク環境によって異なります。

    設備更改における共通のガイドラインおよび注意事項については特設サイトをご確認ください。

    特設サイトURL:https://sdpf.ntt.com/quick-start-guide/infrarenewal/